ジャンルに関係無くご紹介するということですが、さすがに前回の記事では、バラバラ過ぎましたねw
でも色々な作品の事を書いていきたいというポリシーがありますので、またまたジャンルレスでいきたいと思います!
『バトル・ロワイアル』
連載期間 | 2000~2005 |
作者 | 原作:高見広春、作画:田口雅之 |
掲載誌 | ヤングチャンピオン |
出版社 | 秋田書店 |
巻数 | 全15巻 |
あらすじ
極東の全体主義国家「大東亜共和国」では、西暦1947年から、全国の中学3年生のクラスから無作為に選出した50クラス(1949年以前は47クラス)に対して「戦闘実験第68番プログラム」と呼ばれる恐るべき殺人ゲームを行っていました。西暦1997年、七原秋也ら香川県城岩町立城岩中学3年B組の42人は、修学旅行へ向かっていたはずのバスの中で眠らされると、ゲームの舞台になる島、「沖木島」に送り込まれます。極限状態のサバイバルの中、クラスメートによる史上最悪の生き残りを懸けた椅子取りゲームが始まります。
ポイント
私は最初映画版の方を先に観ていて、その時もそのグロさに、はじめは引きましたが、何故か後になってモヤモヤ感が残りました。普通の中学生同士が殺し合うというショッキングな内容ですので、当時も社会問題になりましたね、今ならもっと大変な事になりそうです。漫画版の方も、かなりグロいです、、というか性描写の方は映画版よりも生々しく描かれています。なんの予備知識もなく、漫画から手にとってみたら、ちょっとショックが大きい作品かもしれません。特に思春期の頃って、こういう作品を観ると、胸の奥がゾワゾワする感じがあるかもしれません。
読み終わった後に残る何とも言えない感じがクセになります。でも全く読みたくない気分の時もありますw
ジャンルは何漫画なんでしょう、ひたすら残酷な漫画です。
『ホーリーランド』
連載期間 | 2000~2008 |
作者 | 森恒二 |
掲載誌 | ヤングアニマル |
出版社 | 白泉社 |
巻数 | 全18巻 |
あらすじ
主人公の神代ユウは、自分の居場所を学校にも家庭にも見つけられずに夜の街にいます。外見は華奢でひ弱な、いじめられっ子のユウですが、ある時ボクシングのワン・ツーを覚え、自宅でひたすら訓練します。そして数ヶ月後、街で不良に絡まれたユウが、ワン・ツーで逆に撃退します。そして次第にヤンキー狩りと恐れられる程になります。次々に現れる不良達を倒していく事で、ユウの力はどんどん上がり、その強さで、夜の街をうろつく若者たちの中で路上のカリスマと呼ばれるような存在になっていきます。
果たしてここが、ユウの居場所となるのでしょうか?
ポイント
いじめられっ子が、どんどん強くなっていくという、よくありがちな設定ですが、舞台はストリートファイトです。作者も格闘技に精通しているということで、その描写は細かく、あまり格闘技に詳しくない方が読むとちょっとした勉強になるかもしれません。(良い子は参考にしないようにw)
後、正直主人公のユウがちょっと怖いですw
またストーリー展開としては王道な部分もあり、読みやすいです。戦闘の部分では、「柔道、剣道、空手、ボクシング、レスリング」等、様々な分野が出てきますので、それぞれの特徴が非常によくわかります。
『やったろうじゃん』
連載期間 | 1991~1996 |
作者 | 原秀則 |
掲載誌 | ビッグコミックスピリッツ |
出版社 | 小学館 |
巻数 | 全19巻、ワイド版全9巻 |
あらすじ
県内ベスト8止まりの朝霧高校野球部に、新監督、喜多条が就任します。甲子園優勝という経験を持つ、喜多条の猛烈なシゴキに耐えて、部員たちは甲子園を目指します。エースの加入、ピッチャーからキャッチャーへの転向、喜多条の采配を、ドラマチックにそしてヴィヴィッドに、白球を追う若者達の熱き青春の物語です。
ポイント
鬼監督・喜多条と天才ピッチャー江崎の2人を軸にして物語は進みます。「そして甲子園を目指すキラキラした爽やか青春漫画です」、といいたい所なんですが、残念ながらそうではありません。もちろん、甲子園は目指しますし、野球に取り組む姿は真剣そのものなんですが、普通の青春高校野球漫画に比べると、ちょっと大人でダークな部分もあります。
というのも物語後半で、江崎と彼女である、ももことの間にある残酷で卑劣な出来事が起こってしまいます。この事件を始めて読んだ時には衝撃でした、それまでの内容が全て吹っ飛んでしまうくらいのディープインパクトです。
甲子園を目指す朝霧野球部ナインの、夢を追いかける部分と、現実に高校生としての生活を送っている上でのギャップを、単純に爽やかな綺麗事ばかりでなく、裏側も描いている作品で、ただスカッとするというよりは、心に何か複雑な物を残していく物語だと思います。