最近はゆっくり漫画を読む時間が取れなくて、買ってはいるものの、まだ目を通していない物が増えてきてしまいました。たまには時間を気にせず、ひたすら漫画を読んでいたいな~と思うこの頃です。
それはさておき、今回はこんな作品達です!
『レベルE』
連載期間 | 1995~1997 |
作者 | 冨樫義博 |
掲載誌 | 週刊少年ジャンプ |
出版社 | 集英社 |
巻数 | 全3巻、文庫本全2巻 |
あらすじ
筒井雪隆は高校進学に伴い山形県で一人暮らしを始める事にします。しかし、いざ新居に入居してみると、そこには既に自称宇宙人と名乗る怪しい男が勝手に生活をしています。当然、追い出そうとしますが、何故かその男に言いくるめられ、奇妙な同居生活をスタートさせます。すると間もなく、その自称宇宙人を巡り、様々な人達が雪隆の周りに現れ、理解不能な事態が起こり、本物の宇宙人である事を認めざるを得ない状況になります。周囲の騒ぎをよそに、自称宇宙人の男は無邪気に地球での生活を満喫しています。
ポイント
作者の冨樫義博さんが大ヒットした「幽☆遊☆白書」の連載終了後に描き下ろした新作でしたね。「レベルE」はちょっと、大人向けの作品ではないでしょうか。バカ王子(自称宇宙人の男)が本当にふざけた男で、いい加減で、自分のせいで色々なトラブルが起こるのに、一切我関せずで、、、というか、その状況で困る周りの人間達を見て、その反応を楽しんでいるような奴です。この作品を読んで思ったのは、バカ王子は、この作者である冨樫義博さんの頭の中を具現化したような人物なんではないか?という事です。これはいい意味でですよw
話自体は、バカ王子が起こす事件をメインに、何遍かのショートストーリーに分けて構成しています。もうとにかく、このバカ王子の性格の悪さにイライラしながら(雪隆と同じ目線で)読むしかないですw
しかし、この作者独特の世界観は遺憾なく発揮されていて、週刊誌でありながら、月イチの掲載という事で、サボりグセのある冨樫義博さんが手掛けた作品の中では珍しく、細かく絵も描かれています。(本当は絵もうまいんですよね~)
一風変わった切り口のSF漫画です。
『GANTZ』
連載期間 | 2000~2013 |
作者 | 奥浩哉 |
掲載誌 | 週刊ヤングジャンプ |
出版社 | 集英社 |
巻数 | 全37巻 |
あらすじ
主人公の玄野計は、小学校時代の友達である加藤勝を地下鉄のホームで偶然見かけます。加藤勝は昔から正義感が強く、その時も、酔っ払って線路に落ちた人を助けようと試みています。初めは知らぬふりをしていた玄野ですが、加藤に気づかれ助けを求められ、渋々手を貸しますが2人共電車にはねられてしまいます。次の瞬間には、マンションの一室にいる2人。そこには同じように死んだはずの人達が集められていました。そして、その部屋には「ガンツ」と呼ばれる謎の黒い球体が・・・。
ポイント
圧倒的な画力と迫力で命を掛けた極限のバトルが描かれます。とにかくグロいので、気持ち悪い系はちょっと、という人にはキツイかもしれません。その点がクリアできれば楽しめると思います。弱冠後半に向かっていくにつれてダレてきてしまった感はありましたがw
物語の入りがワクワクする漫画って、たまに(でもないですが)ありますよね。「GANTZ」は私の中で、まさにそれで「おぉ~、これからどうなるんだ~」と、胸が高鳴ったのを覚えています。
「この設定を思いついた時点で勝ちだよな~」というか、面白くなんないハズないな~って感じです。でもそういう作品に限ってスパっと終わらせないと、盛り上がりが欠けてしまう事も多いのですが。
漫画ですが、ゲームをプレイしているような感覚になる、そんな印象でした!
『僕だけがいない街』
連載期間 | 2012~2016 |
作者 | 三部けい |
掲載誌 | ヤングエース |
出版社 | KADOKAWA |
巻数 | 全8巻 |
あらすじ
売れない漫画家の藤沼悟は、直後に起こる「悪い事(事件・事故など)」の原因が取り除かれるまで、その直前の場面に何度も戻ってしまう(タイムスリップ)という特殊能力を持っています。この能力を「再上映(リバイタル)」と呼んでいます。悟はこの能力に不満を募らせています。それは、能力が発動した結果「マイナスだったことがプラマイゼロになる(悪いことが発生しなくなるだけ)、もしくは自分にとってはマイナスになる(事前に防ごうとするために、自分が労力を使う)」からです。しかもこの能力は自分の意思は関係なく発動します。
ポイント
「このマンガがスゴイ!」、「2015年マンガ大賞」等、の謳い文句にまんまと踊らされwついつい手に取ったのが、この漫画でした。しかし、間違いではありませんでした。
この作品は、いわゆる「タイムループ」ものという事になりますが、まず時空を旅するというタイムトラベラー設定、いいですよね~夢があって。実際にタイムマシーンは出来るのでしょうか?かのアインシュタインの理論によると不可能ではないという事にもなりますがw
話が逸れましたが、この漫画はそんな夢のある話ではありませんでした。物語の展開するスピードがメチャメチャ早いので、気をつけないと、タイムトラベルから取り残されてしまいます。
どちらかというとサスペンス要素の方が強いのではないでしょうか?練りに練られているストーリー構成、過去に何度「リバイタル」しても、結局は、、、。切ない時の旅人、藤沼悟の物語です。
あと1つ、今を大事にしましょうねw