あっという間に今年も12月に突入して、師走の忙しい時期を過ごしている方々は、中々漫画を読んでいるヒマも無いかも知れませんが、今回もひっそりとオススメ漫画をご紹介していくので、お時間のある時にでも是非ご覧ください。

それではスタート!

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『じゃりン子チエ』

じゃりン子チエ
連載期間 1978年~1997年
作者 はるき悦巳
掲載誌 漫画アクション
出版社 日本双葉社
巻数 全67巻、文庫本47巻
あらすじ
タトルの「じゃり」とは「子供」を意味する俗語です。大阪市西成区西荻町(現在花園北2丁目付近)を舞台にした物語で、主人公の女の子、小学校5年生のチエは、自分で、ホルモン焼き屋を、切り盛りする元気な子。そんなチエと、その周りの個性豊かな人達との交流を描いた作品です。
ポイント
この作品は関西方面出身の方であれば、聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?(私も、関西出身の友人に勧められました。)

読み終わった後に来るこの感じはなんでしょうか?自分は、この時代の幼少期のこの地方の事は全く知らないのですが、妙にノスタルジックな気分になります。

大阪人ならではなのか、少し容赦ない感じがするくらいに、飾られていない直球の言葉が飛び交います。もちろん、優しさの裏にあるものだとは分かっていますが、「ただ優しいだけじゃオモロないねん」精神が伝わってきます。

きっと、大阪を舞台にしているからこそ出来た、他にはない素晴らしい文化が垣間見えます。まるで、大人の方が子供のようで、子供のほうがしっかりしてみえます。成長していくに連れて、どんどん子供になっていくんでしょうかw(素直になっていくんでしょうね。)

年齢関係なく、1人の人間として対等に皆付き合って、遠慮なしにぶつかるからこそ日常に生まれる「笑い」。必見ですよ~。

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『疾風伝説 特攻の拓』

疾風伝説 特攻の拓
連載期間 1991~1997
作者 原作:佐々木飛朗斗、画:所十三
掲載誌 週刊少年マガジン
出版社 講談社
巻数 全27巻
あらすじ
主人公は典型的ないじめられっ子の浅川拓。転校してきた鳴神秀人の尋常じゃない”強さ”に憧れた拓は、突如ツッパリデビューを果たすと、数々の抗争に巻き込まれていきます。
ポイント
まずこの作品に出てくる不良たちは、見た目も何もかも、本当に恐ろしいですwそして、色々な単車が出てくるのですが、非常に細かく描かれていて、これ週間連載で書くのは大変だろうな~と思っていました。

ポイントですが、主人公の浅川拓は、喧嘩もバイクも得意ではありませんが、何故か奇跡的な事が連続して起こり、危機を脱出して、周りからめてもらえる様になっていきます。

私はこの漫画は、浅川拓という、なんでもない普通の人間を読み手として、恐ろしくもスリル満点の不良の世界を体験する、体験型アトラクションのような作品じゃないか?と思っています。

ちなみに、作者近影でみると、もちろん作者の方も恐ろしいですw

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『おおきく振りかぶって』

おおきく振りかぶって
連載期間 2003~
作者 ひぐちアサ
掲載誌 月刊アフタヌーン
出版社 講談社
巻数 既刊1~27
あらすじ
物語は埼玉県の公立高校・西浦高校へ進学した三橋廉(みはしれん)を主人公に進んでいきます。三橋廉は中学校時代、祖父の経営する群馬県の三星学園野球部でエースピッチャーだったが、チームメイトからは、「『ひいき』でエースになった」と、白い目で見られていて、極端に自虐的で暗い性格になってしまいます。彼が、隣県の西浦高校に進学したのは、そんな過去から決別するためでした。
ポイント
ちょっと今までの高校野球漫画とは一線を引いた独特の作品だと思います。

もともと野球というのは、戦や駆け引きが面白いと言われていますが、そこに着目しているのではないでしょうか。そのため、試合が長い、長いw

実際の野球も試合時間は長くなる事もありますが、この作品の試合だと「何時間になるんだ」と、「とりあえず、早く球投げろや」というツッコみも入れたくなります。でもある種、心理戦を描いたスリリングなゲームを見ていると思うと引き込まれていきます。

高校野球を舞台にしたものといえば、もう少し泥臭いものが多いと多いと思いますが、「おおきく振りかぶって」は女性の漫画家特有の視点で、いい意味で汗臭さを感じさせない物語になっているのではないでしょうか。