今回で早くも10回目を迎えましたこのシリーズですが、結構皆様に読んでいただけているみたいで、大変嬉しいです!
これからも、実際に読んだ「おすすめの漫画」を自分の言葉で、自分なりの解釈で、その魅力を伝えていければと思っています。
また、紹介してきた漫画について、もうちょっと掘り下げてみたり、会話のネタになるような、その作品にまつわる裏話を書いていくコーナーも近々始めていきたいと思っていますので、そちらも併せて宜しくお願いします!
それでは第10回目はこちらの作品達です。どうぞ~
『ホムンクルス』
連載期間 | 2003~2011 |
作者 | 山本英夫 |
掲載誌 | ビッグコミックスピリッツ |
出版社 | 小学館 |
巻数 | 全15巻 |
あらすじ
新宿西口の一流ホテルとホームレスが溢れる公園の狭間で車上生活を送るホームレス・名越進は、医学生・伊藤学に出会い、報酬70万円を条件に第六感が芽生えるというトレパネーションという頭蓋骨に穴を開ける手術を受けることになった。その手術以降、名越は右目を瞑って左目で人間を見ると、異様な形に見えるようになった。伊藤によると「他人の深層心理が、現実のようにイメージ化されて見えているのではないか」と言い、彼はその世界をホムンクルスと名付けた。そして、名越は様々な心の闇を抱える人達と交流していく。
引用元:Wikipedia
ポイント
主人公の名越は手術によって人の心の葛藤や歪みを垣間見れる事ができる能力を手にします。初めは人の心の中を覗くことに快感を得ていた名越ですが、徐々に自我が崩壊していき、どんどん危険な精神状態になり、まともな生活を送れなくなっていきます。
結末は読む人によってはポジティブなものとも、ネガティブなものとも捉えられるでしょう。(私にはバッドエンドに映りました)
普通、人間は5感を使って社会生活を送っていますね、しかし意図的に起こした第6感、つまり人間を越えた力を手にした時に、人は他者と正常に交わることが出来るのか?
そして圧倒的多数の普通の人達は名越の事をただの異常者としてかたずけてしまうのか?
「常識」を守ることは、実は「多数派」の意見に「少数派」の人達の意見は消され従うことになってしまう、特に最近「多数決」の限界とも言えるような出来事が次々と実際の社会で起こっているので、再び考えさせられる作品でした。
『GOLD』
連載期間 | 2001~2006 |
作者 | 山本隆一郎 |
掲載誌 | ヤングキング |
出版社 | 少年画報社 |
巻数 | 全16巻 |
あらすじ
スバル(南昴)・スー(周防直樹)・コータ(三沢耕太)の3人は、南大阪にある七里中の三羽烏と呼ばれた悪ガキ三人組 人生の目的を見出しきれずケンカの日々を過ごす彼等が、それぞれ異なる道で『頂点』を目指すことになるのだった。
引用元:めちゃコミック
ポイント
南大阪を舞台にしたヤンキー漫画です。この漫画の好きな所としては、まず喧嘩のシーンですね~、相手に打撃が当たる音がリアルで、本当に「ゴツっ」ていう音が聞こえてきそうです。
そして、黄金色の青春の輝き、まさにCARPENTERS(カーペンターズ)の世界かと思いきや、そんなキレイなもんじゃありませんw
私が好きなポイントは十雲という男(イケメンです)が、実の弟であるスバルに見せてあげたい景色(表社会も裏社会も牛耳る事で全てを手に入れる事)の為に、勉強の成績でトップを取りながら、汚い世界にも足を踏み入れもがくところです。
全ては不幸な幼少期を共に過ごしたスバルの笑顔を見る為だけに自分の全ての時間を費やしてきますが、いざその時が近づくと、スバルに拒絶されてしまう所は切なかったですね~。そこで壊れてしまう十雲がまた、、読んでいて苦しくなる感じでした。
『ドラゴン桜』
連載期間 | 2003~2007 |
作者 | 三田紀房 |
掲載誌 | モーニング |
出版社 | 講談社 |
巻数 | 全21巻 |
あらすじ
元暴走族の駆け出し弁護士・桜木建二(さくらぎ けんじ)は、経営破綻状態となった落ちこぼれ高校、私立龍山高等学校の運営問題を請け負うこととなった。
始めは精算を計画していた桜木だったが、破綻を回避し経営状態を良くするためには、進学実績を上げるのが手っ取り早いと考え、5年後に東大合格者100人を出す計画を考案する。
引用元:Wikipedia
ポイント
この漫画はドラマ化もされて大ヒットしましたので知っている方も多いかもしれませんね。受験勉強というものをメインテーマにしている漫画ですが、いわゆる熱血教師が生徒につきっきりで~みたいな話ではありません。
桜木は「もうとにかく何でもいいから東大に行け」という分かりやすい目標に向けて、それまでのプロセスなんて周りの人間は誰も気にしていないし、見ていない、と生徒には言いつつも、実は温情も持ち合わせていて、生徒たちの親にはフォローしたりしています。
それぞれの生徒たちの性格によっても微妙に、接し方を使い分けて、最終的には生徒たちに、ただの受験勉強で得られる事以外の事まで、身につけさせた桜木は、実は教師に向いていたのかもしれません。
大人になったら受験はなくなるけれども、勉強はずっとしていきたいな~と思わせてくれた漫画です。