今回は熱い熱い男達の物語である「HEAT-灼熱-」です。
私はこの漫画の作者が描く男の世界の話が大好きなのですが、中でも特に気に入っている作品です!
漫画DATE
作者 | 原作:武論尊、作画:池上遼一 |
掲載誌 | ビッグコミックスペリオール |
出版社 | 小学館 |
巻数 | 全17巻 |
あらすじ
新宿歌舞伎町にどこからか突如現れて、いきなりホストクラブのオーナーになった唐沢辰巳。その人を寄せつける魅力で男女問わず、彼を慕う人達が集まってきます。唐沢辰巳は自分の元に集まる仲間達を守っていくために歌舞伎町に渦巻く様々な陰謀と戦って行きます。
仲間も増えていきますが、それに対して戦う相手もどんどん大きくなっていき、気がつけば警察や暴力団、マフィア等を巻きこんだ抗争に流れ込んでいきます。
HEAT-灼熱-の魅力的なキャラクター達
とにかく個性的で魅力のあるキャラクターが多く登場するこの作品ですが、その中から印象的な人物を3人選んでいきたいと思います。登場人物が多いので、きっとそれぞれに思い入れのある人物が見つかるのではないかと思います!
「伊丹」憧れから嫉妬へ
まずは伊丹。現役東大生で20代前半から新宿歌舞伎町で闇金融業を手がけるという、謎の怪しすぎる頭脳明晰な男です。物語の始めで主人公の唐沢辰巳が無担保でお金を借りに来るのですが、そこから唐沢との付き合いが始まり、早くから唐沢の魅力に心酔していく男の一人です。
もともと持っていた冷静な判断力や優秀な頭脳で表社会と裏社会、両方で力をつけていきますが、その一方で自分に納得出来ないことに手を染めたこともありました。
そんな中ずっとブレずに自分の道を進む唐沢に対して劣等感を持つこともあり、憧れから嫉妬へと感情が変化していきます。
「尾形佳乃」覚悟を決めた女
この漫画で格好いいのは男だけではありません。日本最大の暴力団の組長の奥さんで、組長亡きあと一時は組長代理も務めた尾形佳乃。完全に極妻の世界です笑
四代目組長は自殺するのですが、その引き金をひいたのもこの尾形佳乃でした。
四代目が年を取り最後に一瞬、義ではなく欲を見せてしまう場面があるのですが、その時長年連れ添った妻である佳乃は組長に冷酷で激しい言葉をぶつけます。その言葉により完全に男としての威厳を失ってしまった組長には、もはや組をまとめる力も、生きる力も残っていませんでした。
覚悟をきめた女性って本当に怖いなーと思いました、うかつに下手なことは言うもんじゃありませんね笑
「唐沢辰巳」の魅力とは?
やはり主人公である唐沢辰巳の事も書いておかないといけないでしょう。「気に食わないやつは殴る。」を信条にとりあえず、誰でも彼でも殴ります。そして友だちになります。女性にもめっぽう強く、動物かってくらい、場所、時を選ばず事に及びます。
その展開には思わず笑ってしまう場面も多々あります、普通の話してたのにページをめくったらイキナリ女性とそういう事になってたりするシーンが本当に多いので、「またかよ~笑」「ホントすぐヤルなこいつは笑」と、そのくせ過去に心に決めた女性がいてずっとホレているとか、、、なんなの唐沢~笑というシーンもたくさんありますが、そこが面白いのです!そこが魅力なのです。
自分の信念と本能にのみ従い生きている唐沢辰巳、たまに本当はただの馬鹿なんじゃないか笑、と思わせる節もあるのですが、、、筋が通っている馬鹿なのでいいんだと思います。
そんな唐沢辰巳の言葉の中で好きな言葉を最後に一つ、『だがなぁジイさん、男の根っこはなぁ、やせ我慢なんだよ!!』と、いうことらしいです!